オフショア。中国やインド、ベトナムなどの海外の安い労働力を使ってシステムを作ることです。
オフショア開発とは 【offshore development】 - 意味・解説 : IT用語辞典 e-Words
昨今注目されているこの手法。もっぱら上位の経営陣やマネージャ層はオフショアを推進したがり、その下、現場で働くメンバーはオフショアを嫌がるという構図になりがちだとか。
一時期は、言葉や労働に対する習慣の違いから、納期遅れや品質などでトラブルになりがちでした。
最近はその傾向もややなくなり、大手SIerでは、「オフショアを考慮するのは当たり前」的な風潮すら見えてきています。
僕個人としてはオフショアには断固反対。
ちょっと前、製造業でやってしまった失敗を、システム業界もまた繰り返すつもりなのでしょうか。
不当に安さだけを求める風潮が強まり、それに慌てた日本の製造業は、海外に工場を建てまくり、実際の製造を海外任せにするようになりました。その結果何が起こったか。安さだけを追求するがあまり、品質は二の次になり、日本人が得意としてた高品質なものを作れる人間が少なくなってしまいました。そればかかりか、技術が海外へ流出し、日本の工業製品を縁の下から支えていた中小企業は相次いで倒産。工業大国日本の名は廃れつつあります。
近頃起きた、SONYの乾電池リコール騒ぎなど、まさしくこの現象の末期症状の一端が見えたに過ぎないのです。
このままでは、システム作りでもきっと同じことが起きるでしょう。
本来は、この流れを止め、システムは安さだけではないことをアピールし、顧客との信頼を勝ち取っていくよう指揮をとるべき会社の上の人々は、10年後のことなんか考えちゃいないんです。自分が定年退職をむかえるほんの少し先のことだけ見て、3、4年の「利益」「売上」だけを見ていけば良いわけですから。
海外の技術者に負けないだけのスキルを身につけるか、それともこの業界からあっさり身を引くか。今まさに覚悟を決めて決断すべきときなんでしょうね。