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システムの価値はどうやって測る?

システムの価値はどうやって測る?

[R30]: コンテンツ品質とIT活用のコストはタダではありません
仙石浩明CTO の日記: なぜ人月見積もりが優れているのか
音極道茶室: 首相官邸WEBサイト+メルマガで7億2千万はありえない(2006/12/10追加)

はてなブックマークで上の2つのエントリを読んで、ちょうど最近、ソフトウェアの値ごろ感について色々考えていたので、自分の考えをまとめる意味でもこの問題について書いておこうと思います。

最初に僕の立ち位置をはっきりしておきます。この問題は、その人が会社の経営者なのか、管理者なのか、普通の社員なのかで大きく変わってくると思うので。

僕は、大手SIerの入社5年目(中堅社員の入り口)で、入社以来Webアプリの新規構築の仕事を主にやってきました。役職は特にありません。

まず最初に、社民党が指摘している首相官邸HPとメルマガに7億円使っている問題について、その額が妥当かどうかという点から。

過剰広報予算:小泉メルマガ、官邸HPに年間7億円超-今日の話題:MSN毎日インタラクティブ

社民党は、「1日当たり200万円になる。税金を使ってジャブジャブと自分たちの政策を垂れ流している」と批判しているようですが、これは割り算の方法で色んな印象になる数字ですよね。

1日当たり200万円ということは、1週間で1,400万円。このメールを200万人(今は160万人)が読んでいたわけですから、1人1通あたりの負担金額は7~10円負担なわけです。

さて、首相官邸メールは、国の政策や大臣が考えている(とされている)ことが書かれていて、手を抜いているなぁと言う印象は受けず、「首相官邸」メールとしての役割は充分に果たしていたと思います。

過去、これほどダイレクトに国民に対してメッセージが届けられることがあったでしょうか。若者はNHKの放送なんて見ていないし(政治関係のニュースもね)、民放の報道は結構バイアスがかけられているわけで。

そんな中、1通7~10円、年間50通来るとして年500円の負担は大きいのでしょうか?

単純にメルマガの価値から考えると、僕は「格安」価格だと思います。この辺りの感じ方は人それぞれだとは思いますが。

7億円の中には、首相官邸HPのコンテンツ保守・運用費がのっかっていると思うので、実際のメール1通当たりの値段はもっと下がることになりますしね。


一方で、じゃあ7億円の使い道はどうだったのか、という話もあります。

PGやSEの単価をならして月100万円とします(あくまで見積上の単価です。PGやSEの手取り月収じゃありませんよ)。

7億円を割ると、700人月になります。12ヶ月で割ると、1ヶ月あたり約60人が関わっている計算になります。人月から計算するとtoo muchのような印象を受けます。

まあこれは単価が100万円で計算しているんで、倍にすれば関わる人数も半減するわけです。


気になるのは、初年度以降多少の変動はあるものの、それほど大きな額の変化がない点。

おそらく初年度はハードウェア一式等を納入したはずで、その分他の年よりも高くなっているんじゃないかと思うわけです。

逆に言うと、2年目以降は、初年度よりも割と安く運用できるはず。それが、大体毎年同じ予算でやっているというところに、「予算を減らさないように色々調整する」役所独特の慣習が働いてるんじゃないかなぁと。


まとめると、こんな感じです。

  • メールを受け取る個人的感覚だと、メルマガ、官邸HPに7億円は、そのものの価値から考えると「格安」だと思う。
  • 工数から割り算していくと、割高感がある。(個人的にはもっと安く押さえられると思います)
  • 官公庁にありがちな「予算を使い切らなきゃいけない」という思惑の中で、実際の経費と異なる部分がありそう(これは完全に推測ですが)。


さて、これを踏まえて、人月見積もりについての考えはまた別のエントリで書くことにします。

コメント (2)

ハナ毛:

 お金の話、面白いですね。
 お仕事、皆さん大変ですね。
 頑張ってくださいね。

>ハナ毛さん
ありがとうございます。
頑張って働きたいと思います。