JavaWorldが廃刊になり、Javaの専門誌がなくなりました。
最近立て続けに起きたJava専門誌の廃刊。時代の流れだとは思いつつも、その理由を考えてみました。
1.業務において"最新の"Javaの技術を利用することはなくなった。
先日、Java6が発表され、「Scripting for Javaの使いどころがわからないが、なんだかおもしろそうだ」なんて熱い技術者の間では話題になっていますが、実際のシステム構築業務において、"最新"のJavaの技術はもはや必要なくなっています。
「Javaのバージョンは1.4系だし、Webアプリ構築ならstrutsでしょ」という妙な暗黙の了解があります。
システム構築の現場には、「いくらがんばって新しい知識を身につけても、実践で使う場がない」という閉塞感が漂っています。
当然、安くない専門誌をわざわざ買って勉強しようと言う若いエンジニアは少なくなっていきます。
そんな状況なので、1.4系のことしか知らない技術者・プログラマ達に、急に「5系を使って構築してみて」と言ったところで、「GENERICS? メタデータ? Annotation? 何それ?」の世界になっちゃうのは仕方ない話です。
2.Java1.4系の技術のお話ならネット上にいくつも情報がある。
で、求められる知識がJava1.4系のもの(しかも基礎レベル)であれば、ネット上に情報は腐るほどあるわけです(実際腐っているものもありますが)。
3.開発環境の向上(Eclipseなど)により、詳しい知識がなくても簡単に動くものが作れるようになった。
さらに、ソース補完や構文チェック、自動ビルドを行ってくれる統合開発環境のおかげで、詳しい知識がなくてもプログラミングできて、動くものが作れてしまう時代になってしまいました。結果、わざわざ雑誌を買ってまで調べなくても良くなってしまいます。
上記の内容を要約すると、技術力がない技術者でも簡単に「動くもの」が作れるようになってしまった、ということです。
いわゆる「専門誌」は、かなーりできる上級の技術者と、初心者~中級者の技術者をつなぐメディアだったわけです。その「つなぎ」がなくなることで、上級者とそれ以下の技術者の技術力格差はどんどん広がる一方です。
Javaもいつかは廃れていくのだとは思いますが、まだもうしばらくは一線でがんばっていける言語なわけで。優秀な技術者を育てるという意味でも、最新のJavaのバージョンで、最新の機能を使ったアプリをどんどん作っていけるような環境を作っていかないとなぁと思いました。