デザイナが作成したHTMLファイルを、JSPなりrhtmlなりにプログラマが変換して、いざ画面を表示してみたらデザインが崩れてしまった、というのは昔からよくある話。
これに加えて、デザインFIXのタイミングがプログラミング開始の後になってしまうとか、デザインFIX後も何らかの問題が生じてデザイン変更をお願いするも、デザイナがオリジナルのHTMLファイルを編集するから、変更点の反映が大変だとか、まあそんなこともよく言われてます。
そういうのを受けて、JavaならTapestryとかWicketとか、テンプレートが.htmlという拡張子で終わるから、デザイナがオリジナルのファイルを普段使っているツールで開けるみたいなフレームワークが登場してきました(もちろんそれだけがうりじゃないですが)。
先日、Wicket-jaの矢野さんにちょっと話を聞いたときは、Wicketは、イテレートでぐるぐる回すようなところも、デザイナが書いてきた部分は「サンプル」的な扱いにできて、そのまま残しておいても、Wicketのフレームワークと通してページ出力されるときは、その部分は無視されるとかできるそうで。
それを聞いたときは「おー、便利便利!」とか思ったわけです。
でもその便利さを、僕らSIerの開発の中で活かすためには、超えなきゃいけない壁が2つほどあります。
1つは、デザイナさんにもバージョン管理システムを使ってもらうということ。
いくらHTMLのテンプレートを直接利用できても、
開発者「すみません、デザインのここを直して欲しいのですが」
デザイナ「はーい。じゃあ、メールで送っておいてください」
だと、結局修正後のファイルをいちいちdiffとって比較したりしなきゃいけないし、地味に面倒な作業になっちゃいます。
こんなとき、デザイナさんが、
「じゃあ、リポジトリからチェックアウトして修正しておきます」
なんて言ってくれたら良いのにと。
で、もう1つは、上にも関連する話ですが、ソース管理リポジトリをインターネットに公開できないかなぁと。
まあ、インターネットに公開といっても、https通信、ID/Password認証、WebサーバでのIP制限等々セキュリティは万全にしてのことなのですが。
SIerで大規模開発となると、結構パートナーさんに一括で持ち帰ってもらうというケースが最近増えてきてるんですよね。その方が、元請け的にも偽装請負の問題とかクリアになるし、パートナーさん的にも一括受託の方が利幅を多く取る余地ができて、お互いにメリットがあったりするわけです。とはいえ、そんなメリットがあっても、システム開発自体がうまく行かなければまったく意味がないわけで。
個人的には、Redmineみたいなプロジェクト管理ツールやSVNを先に書いたように、セキュリティを万全にしてインターネットに公開して、そこを通じてパートナーさんとかデザイナさん、顧客等々と情報共有ができたらなぁと思っているわけです。
プロジェクトの中で、意外と時間を取られるのが、MTGの準備だったりするわけで。いちいち、資料を「綺麗に」整えたり、紙を人数分印刷してホッチキス止めしたり、MTG資料を何度も印刷→レビュー→修正したり。この辺の作業が簡略化されて、MTGのときにはredmineのレポートの画面を見るとかしたら、良いのになぁと。
もしかすると、他の会社だったらこういうこと普通にやられているのかもしれないですね。
コメント (11)
こんにちは。某コンテストでご一緒させていただいた某ポータルのものです。
うちではまさにソース管理リポジトリをインターネットに公開して外部の開発会社とやってますね。メールでのデータのやりとりは基本ありません。
とはいえ、ホッチキス止めとか紙のレビューというのはなくなるものではないなあという感じはしますね。
Posted by: ハヤシ | 2008年2月12日 15:53
はじめまして。「Redmine」でブログ検索をして、この記事を読ませてもらいました。
Subversion + Trac + Apache + Poundで、それっぽいことをしています。ただ、内製用です。ウェブデザイナーやHTMLコーダーには、TortoiseSVNを使ってもらっています。構築にはそれなりに手間暇をかけましたが、メリットは非常に大きいと思います。
ただし、成果物がPSD (Photoshop) やPNG (Fireworks) であるウェブデザイナーには、メリットが少なめですね。バイナリファイルなので、差分が出るものでもありませんし……。
Posted by: seih | 2008年2月12日 18:12
すみません。操作ミスで2つコメントを投稿してしまいました。1つめを削除してもらえますと幸いです。
Posted by: seih | 2008年2月12日 18:13
ハヤシさん、お久しぶりです。
おー、実践されてるんですね。
というか、自社ポータルサイトを持っているとやりやすいかもしれないなぁと思ったり。
うちみたいなSIerだと、いちいちそういうサーバを作らないといけないんで敷居が高いですね。
> とはいえ、ホッチキス止めとか紙のレビューというのはなくなるものではないなあという感じはしますね。
そうですかー。
うーん、紙でのチェックは確かに必要だと思うんですが、進捗報告とかは画面ベースで良いかなぁと思うんですけどねぇ。
って、実践してから言えって話ですね;すみません;
> seihさん
はじめまして!
やっぱりメリットは大きいですか!
そうかー実践してみようかなぁ。
> ただし、成果物がPSD (Photoshop) やPNG (Fireworks) であるウェブデザイナーには、メリットが少なめですね。バイナリファイルなので、差分が出るものでもありませんし……。
そうですねぇ。
ただ、ファイル名の後ろに日付を付けるとか、日付のフォルダにバックアップを取る作業から解放されるんで、それはそれでメリットなんじゃないかなぁ。
Posted by: Chris | 2008年2月12日 22:48
> うちみたいなSIerだと、いちいちそういうサーバを作らないといけないんで敷居が高いですね。
たしかに。じゃそういうソリューションつくったら商売になりますかねw?
Posted by: ハヤシ | 2008年2月13日 10:17
はじめまして、YOHといいます。
現在のPJではRubyOnRailsのWebシステムをredMine+Subversionで管理+開発しています。
それまではExcel+CVSだったのですが、非常に楽な感じです。
redMineは微妙にまだ機能拡張が欲しい点もありますが、「タスク」の付箋の代わりという点では十分かと思いました。
Posted by: YOH | 2008年2月13日 23:16
>ハヤシさん
いや、商売になるんじゃないかと思ってるんですよ、ほんと。
これから在宅勤務とかリアルにでてくるでしょうし。
そういう環境を提供できるサービスって需要あるかなぁと。
>YOHさん
はじめまして!
Redmine使われてるんですね!
Redmineは僕も使って居るんですが、あの便利さをインターネット越しに関係者全員で共有できたら素敵なんですよねぇ。
Posted by: Chris | 2008年2月13日 23:22
管理者…(色々呼び名はありますが)…管理資料や報告のために生産性や創造性の高い技術者のリズム感を止めたり、損なわれたりすることの損失にもっと気を払った方がいいと思います。
なんちゅうか、みんなが楽しく、「次もこのメンバーで仕事したい!」て思えるに日々模索中です。
#ひょっとしたら同じ会社かもしれませんが…。
Posted by: YOH | 2008年2月13日 23:37
そうですよね。
開発はライブ、リズムですよ!
> #ひょっとしたら同じ会社かもしれませんが…。
お、まじですか!
では、今度は社内SNSでw
Posted by: Chris | 2008年2月13日 23:58
そんなあなたにBacklogとかどうでしょう。
http://www.backlog.jp/
Posted by: 通りすがり | 2008年2月18日 12:48
おー、これよさげですね。
Posted by: Chris | 2008年2月20日 00:40