会社の先輩がブログで書いていたのが、SIerでの大規模開発をうまく例えていておもしろかったです。
2008-05-16 - 岡村日記「今からエベレスト登れ。期間は1ヶ月」
大規模システム開発について、最近思うことを寓話として。
「今からエベレスト上れ。期間は1か月」
上司からそういう指令を受けてあなたは今、ボンベイの港に降り立った。
(現実にはありえないだろうけど)エベレストが遥か彼方遠くに見えているものとする。
「おまえがパイオニアだ。道は自分で切り開け」 そんなふうに激励されて、日本を出発してきた。
そうそう。いつだって「パイオニア」とか「先駆者」とか、そういう言葉で調子よく勢いづかされる。
どうにかこうにか麓まで着いたとする。
(それまでに思いがけず時間がかかってしまったため、
1か月という目標は投げ出され、2か月先だったり1年後になっていたりする)
最初に提示された期間はいったい何だったんだ。延ばすことができるなら、もっと早く判断して欲しかった。なんて思っちゃうんですよね。
段々分かりかけてくるが、「じゃあその無線を使うためのバッテリーって?」
「え?こんなに大きいの?1人で俺運べるの?」ってことになる。
装備一式運ぶのにどれだけ現地の人を雇えばいいのだろう?
悩んでも仕方ないからエイヤで決める。3人。
でた、必殺の「エイヤ」。僕は「エイヤ」で、というか感覚で決めちゃうんですが、Excelとかで細かく表作って、何百行にも渡って細かい機能を積み上げて、緻密に見積もるのがSIerのお仕事。そういう作業が苦手な僕は、この時点でSIer失格ですか。そうですか。
「よくこんな状態で登ろうとしたな」と陰でこっそり言われる。
足手まといになるだろうから、彼らはあなたに「ついてこい」とは言わない。
「中断して、計画を見直しなさい」というのが最終的な意見となる。
しかしあなたはここまで来た以上引き下がれない。
上司に意見を求めても、同じこと。
はしご外されちゃうんですよね。分かります。先仁も後にも行けない状態というか。責任の所在がふわふわしたまま、胃が痛くなる日々。
何か本質的な部分で、あなたが人として期待するものは得られない。
あるある。
毎年のように上積みされていく売上目標の成長度に、現場の生産性や成熟度が追いつかないんですよね。
売上目標、利益目標を達成するために、「大物」プロジェクトばかりを物色してねらい打つようになる上層部と、現場との温度差は広がるばかりですなぁ。
今週のイブニングに掲載されていた「ヤング 島耕作」では、トップの目標ややり方に異論を唱えた地方のとある部長が、会長や社長の目にとまって、「あいつは会社のことを考えてる」なんていって本社に抜擢されるんだけど、このシーンに漫画・ドラマとしてのカタルシスがあるってこと自体、実際はこんなことありえないってことを証明してるんだよねー。
コメント (1)
サンキュー。
今作は会心の出来です。
Posted by: オケムラ | 2008年5月17日 01:24